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BODY

ボディはアルダーまたはアッシュから選ぶことができます。

Alder

まず、アルダーは古くからフェンダー系の楽器でよく使われてきた定番の木材です。

1960年代頃のフェンダー・ジャズベースやプレシジョンベースにも多く採用されていたことから、いわゆる“ヴィンテージ系”の王道スタイルにぴったりの材とも言えるでしょう。

木の色味としてはやや黄味があり、シースルー塗装を施すとほんのり温かみを感じるナチュラルな表情が出るのが特徴です。

重量は比較的軽量な個体が多く、取り回しの良さも魅力のひとつです。

音の傾向としては中域がしっかりと出ると言われており、バンドアンサンブルの中でも芯のある音像を作りやすい特性があります。弾き心地としてはずっしりとした感触があります。

アタックはナチュラルで音のまとまりも良く、ジャンルを問わず幅広いスタイルにフィットする「頼れるベーシックな材」として、多くのプレイヤーに愛され続けています。

一方、アッシュは木目がとても美しく、見た目の存在感も魅力的な材です。

アッシュにもいくつか種類があり、「スワンプアッシュ(ライトアッシュ)」は軽量な個体が多く、「ホワイトアッシュ」は比較的重めのものが中心になります。1970年代頃のフェンダー製ベースにもこのアッシュ材がよく使われていました。
当時のベースでは5kgを超えるような重い個体も珍しくありませんでしたが、最近は軽量なアッシュ材も増えてきており、取り回しの良い楽器に仕上げることも可能になっています。

サウンド面では、アッシュはレンジが広く、低域から高域までの抜けがとても良いのが特徴です。明瞭なアタック感と透明感のある高域が感じられ、スラップやハイファイ志向の現代的なプレイにも非常に相性が良いです。弾き心地もパリッとしたレスポンスの良さが感じられます。

最近のモダン系ブランドでもよく採用されている材で、「クリアでレンジの広い音」を求める方におすすめの選択肢です。

Ash

もちろん、実際の音はボディ材だけで決まるものではありません。
ピックアップやプリアンプ、弦、演奏スタイルなど、さまざまな要素が組み合わさって最終的なサウンドが形作られます。
ただ、自分が「どんなキャラクターの音を目指したいのか」というイメージがある場合は、それに合ったボディ材を選ぶことで、楽器全体の仕上がりがより理想に近づきます。

たとえば、芯があり中域がしっかりしたサウンドを求めるならアルダー。
クリアな抜け感とレンジの広さを求めるならアッシュ。
このように、方向性を意識しながらボディ材を選ぶと、自分にぴったりの一本が見えてくるのではないでしょうか。

カスタムオーダーの楽しさのひとつは、こうした材選びのプロセスにあります。
見た目や手触り、音のキャラクターをイメージしながら、理想の組み合わせを考えていく時間は、何度経験してもワクワクするものです。

ぜひ、材の個性を知りながら、ご自身だけの一本をじっくりと作り上げてみてください。